今週の注目レース

夏の2歳単勝 函館スプリントステークス(GⅢ)

函館競馬場 1200メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

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牡4歳

調教師:高柳瑞樹(美浦)

  • 父:ビッグアーサー
  • 母:ユキノマーメイド
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

前走の高松宮記念は15着に敗れたが、GⅠの強敵相手に加えて、不良馬場も影響したようだ。今回は開幕週に行われるだけに、走りやすい馬場でまた違った姿を見せられるはず。重賞勝ち馬の力を示す。

3走前の京阪杯では、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒0(推定)をマークし、鮮やかな差し切り。2着馬に1馬身1/4差をつける完勝で、重賞初制覇を飾った。昨年はNHKマイルC(8着)に挑むなど、GⅠの大舞台でも経験を積み、力を蓄えた。北海道での競馬も昨夏のキーンランドC(4着)で経験しており、洋芝は問題なくこなせるだろう。5月31日の1週前追い切りでは、美浦南Wコースで5ハロン64秒9(ラスト1ハロン11秒4)をマーク。併せ馬で1馬身ほど先着し、好気配を漂わせている。調整は順調に進んでおり、しっかりと能力を発揮できるはずだ。

牝3歳

調教師:高柳瑞樹(美浦)

  • 父:キンシャサノキセキ
  • 母:インドリヤ
  • 母の父:Stormy Atlantic
ここに注目!

昨年の本レースでは、同じ3歳牝馬のナムラクレアが2馬身1/2差の快勝を見せた。最大で6キログラム差となる52キログラムの斤量は、プラスに働くとみてよさそうだ。重賞勝ち馬の底力を発揮し、久しぶりに勝利の美酒を味わう。

メイクデビュー福島(芝1200メートル)は3着に敗れたが、続く未勝利(新潟・芝1200メートル)できっちりと初勝利をゲット。勝ち上がり直後の重賞挑戦となったファンタジーSでも2着馬に1馬身1/4差の快勝をみせ、タイトルをつかんだ。その後は敗戦が続いているが、今回は久しぶりの1200メートルのレース。持ち味のスピードを存分に生かせるだろう。予定していた桜花賞は蹄を痛めて見送ったが、ここを目標に切り替えて調整しており、仕切り直しの一戦に向けて態勢は万全と言える。先行力があるスピードタイプだけに、開幕週の馬場も向きそうだ。

牝4歳

調教師:武幸四郎(栗東)

  • 父:シルバーステート
  • 母:シャイニングサヤカ
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

豊かなスピードを武器に先行する戦法で実績を重ねてきた。初距離だった前走の高松宮記念では16着に敗れたが、走りから1200メートルのレースは合っているはず。慣れが見込める2度目で新たな一面を見せられるのか、注目だ。

デビューから3連勝でファンタジーSを制すと、阪神ジュベナイルフィリーズでも3着に好走。翌年の桜花賞でも2着に駆けるなど、同世代の牝馬限定戦で上位争いを続けてきた。その後は思うような結果を残せていないが、持っている実績と実力は今回のメンバーでも上位の存在と言えるだろう。5月31日の1週前追い切りでは、栗東芝コースで5ハロン66秒3(ラスト1ハロン11秒8)を馬なりでマーク。函館への輸送を考慮した軽めの調整とはなったが、軽快な走りを見せており、着々と態勢は整っている。北の大地で復活を印象付ける走りを見せたいところだ。

牡6歳

調教師:奥村武(美浦)

  • 父:Siyouni
  • 母:Viz
  • 母の父:Darshaan
ここに注目!

函館・芝1200メートルでは4戦して2勝、2着1回の好成績を挙げているように、コース適性の高さは疑いようがない。今回は初めての重賞挑戦となるが、条件はぴったりと言えるだろう。

前走のオープン特別・モルガナイトS(福島・芝1200メートル)は、好スタートを決めて積極的にハナを奪うと、直線でも脚色は衰えることなく逃げ切った。11番人気の低評価を覆す走りで、6か月ぶりの実戦復帰ながらいきなり結果を残した。今回は休み明けを1度使われてのレースとなるだけに、上積みという点で期待が持てるだろう。美浦南Wコースでの1週前追い切りでも、ラスト1ハロン11秒9(6ハロン84秒2)と伸びのある走りを見せており、調教にも順調さが表れている。初めての重賞の舞台となるが、前走同様のスピードを武器に粘り込みを図る。

牝3歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ビッグアーサー
  • 母:プリンセスロック
  • 母の父:スウィフトカレント
ここに注目!

昨年の函館2歳SをV。現3歳世代での初めてのJRA重賞ウイナーに輝いた。1200メートルでは2戦してともに勝利を挙げているように、前走・桜花賞(9着)からの距離短縮でパフォーマンスアップが見込めそうだ。

前走の桜花賞は9着に敗れたが、GⅠの大舞台で勝ち馬から0秒8差なら健闘と言える内容。父が現役時代に高松宮記念を制覇したビッグアーサーであることを考えれば、距離が長かった部分もあったのだろう。実際、1400メートルの前々走・フィリーズレビュー(6着)では勝ち馬から0秒4差で走っている。末脚を生かすタイプだけに、今回は開幕週の馬場コンディションがどうかだが、函館・芝1200メートルでは2戦2勝と結果を残しており、洋芝は歓迎材料のはず。父も母の父スウィフトカレントも成長力があっただけに、伸びしろにも期待したいところだ。

牝4歳

調教師:奥村武(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:チェリーペトルズ
  • 母の父:ダイワメジャー
ここに注目!

1200メートルから1400メートルで全4勝をマーク。名スプリンターだった父ロードカナロアの長所をしっかりと受け継いでおり、短距離のスペシャリストと言っていいだろう。今回も条件はぴったりだ。

3走前の3勝クラス・サンライズS(中山・芝1200メートル)は、2着馬に3/4馬身差の勝利で、1番人気の支持に応えてオープンクラス入りを決めた。昇級初戦となった前々走のオーシャンSは12着だったが、直線で1度は先頭に並びかけるシーンがあり、悲観するような内容ではなかったはずだ。前走の春雷S(リステッド・中山・芝1200メートル)では勝ち馬マッドクールとクビ差の2着に好走し、オープンクラスでも能力が通用することを証明。再びの重賞挑戦で、待望の勝利を目指す。

牝3歳

調教師:上村洋行(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:スマイリングムーン
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

母は現役時代に、ダートとはいえ1200メートルで1勝、1400メートルで3勝を挙げ、短距離戦で活躍を見せた。本馬は今回が初めての1200メートルとなるが、血統的にはこなせる下地があると言えるだろう。

デビュー2戦目の未勝利で初勝利を挙げると、1勝クラス・白菊賞(ともに阪神・芝1600メートル)もクビ差で制し、2連勝を飾った。続く阪神ジュベナイルフィリーズは17着に敗れたが、今年初戦となったフィリーズレビューでは勝ち馬とクビ差の2着に好走し、重賞でも通用する力を証明した。この中間は早めに函館競馬場へ入厩しており、5月31日の1週前追い切りでは、函館ダートコースで5ハロン69秒7(ラスト1ハロン12秒5)を一杯に追われてマーク。初めての滞在競馬がプラスに働く可能性もありそうだ。

牡5歳

調教師:木原一良(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:アグネスナチュラル
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

今回は4走ぶりの芝のレースとなるが、もともと芝でも3勝をマークしているように、どちらもこなせるタイプ。条件替わりはなんら問題なく、現在の充実ぶりをしっかりと見せたいところだ。

初めてのダート戦となった3走前の3勝クラス・初春S(中山・ダート1200メートル)は、後続に2馬身1/2差をつけて勝利し、オープンクラス入りを決めた。前々走のオープン特別・千葉S(中山・ダート1200メートル)も2着に好走。昇級初戦で能力を示し、前走の京葉S(リステッド・中山・ダート1200メートル)では、3馬身差の完勝でオープンクラス初勝利を挙げた。勢いに乗って挑む今回は、3歳時の葵S(13着)以来となる重賞。芝で走っていた時から逃げの戦法で実績を重ねており、ここも同様の競馬となるだろう。ダッシュ力を生かして粘り込みを狙う。

(山口 大輝)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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